板倉の家について
木造建築へのこだわり「大磯板倉の家」
建築及川では、神奈川県西湘で唯一、国産100%の木材(徳島県産スギ)を使用した木造建築「板倉の家づくり」を、手掛けています。本当に「よい家」を追求した結果、木の特性を最大限に活かした住まいである「大磯板倉の家」に辿り着きました。
「板倉」とは、日本古来の神社や穀物倉庫を造ってきた優れた木造建築技術です。
「板倉の家」は、それを応用したものです。材料はスギを使います。スギは日本原産の木、そして日本に豊富な資源。これを大切に使うことで、資源を絶やさず、いつまでも暮らすことができます。石油や原発に依存することなく、森林資源を生かす暮らし方は、日本人の優れた知恵です。杉を生かす暮らしの提案、未来に生きる杉の家です。
「板倉の家」の特長 ~木を太く厚くあらわして使う~
大地震に耐える粘り強い壁
板倉の家は、12センチ角の柱の間に3センチ厚の板を落とし込んで耐震壁をつくります。
この壁は、高い剛性と粘り強さを兼ね備えたもので。大地震において大きく変形しても、粘り強く持ちこたえます。国の指定機関で、耐震性能試験を行い、木摺りタイプで2.2倍、桟付きパネルタイプで3.4倍の壁倍率の国土交通大臣認定を取得しています。
この壁を用いることで、開放的で、強度の高い家をつくることができます。
火事に負けない燃えにくい壁
木材を太く厚く使うことで燃えにくい木造建築をつくります。これは木材がゆっくり燃えて、有毒ガスを出さないというすぐれた特性を利用したものです。
板倉の家は、柱に厚板を落とし込み、それに縦木摺り板を重ねて2枚張りとした壁を基本としています。国の指定機関で、防火性能試験をした結果、このスギの厚板2枚張りだけで30分間燃え抜けない防火構造の国土交通大臣認定を取得しました。
準防火地域でも、木材だけで壁を作ることができます。外装の仕上げは板壁や塗壁など、自由にできます。
夏涼しく、冬暖かい室内環境
板倉の家は、壁、床、屋根をスギの厚板2枚張りとし、間の空気層とあわせて、温度湿度の安定した室内環境をつくります。
スギの厚板の優れた調湿作用により、冬の過乾燥と夏の過湿を防ぎ、結露やカビの心配がありません。寒冷地においては、それに断熱材を重ねることで、冬暖かい家をつくることができます。
「板倉の家」の構成
板倉構法は杉の厚板で、屋根、壁、床を構成するのが特徴です。
木と植物繊維だけで化学物質を使用せず、室内環境汚染のない健康な家、それが「板倉の家」です。
当社は、「日本板倉建築協会」の会員です。
出典サイト:一般社団法人 日本板倉建築協会ウェブサイト