平塚の二世帯住宅
光と動線を考慮し、自然と家族が集まる家に
海に近い閑静な住宅地にある旗竿状の敷地。
周囲の建物は2階建てが多いため、建物高さや配置など、街並みに調和させた建物計画となっています。
前面道路からは、建物の外観が幅3mほどの通路から少しだけ顔を出し、一歩中に入ると、雁行した建物が広がります。建物を雁行させることで南、東からの光を室内に取り入れ、西からの光を遮る効果をねらっています。
坪庭が見えるエントランスホールを建物中央に配置し、各世帯をそこから東西に分離しました。世帯間の音の問題を考慮したためです。
それぞれのLDKには、南北に抜ける風道を作りました。
また、南側には光や風が入るよう大開口サッシを設け、北側には風が抜けるよう、小さい開口サッシを分散させた配置としています。
LDKの北側にパントリー・納戸を配置し、エントランスホールからの動線を確保しました。エントランスホールからLDKに直接行ける表動線と、パントリー・納戸・洗面への裏動線の両方を設けることで、建物の使い方のバリエーションを増やしています。
2階は、親世帯が和室、子世帯が寝室・子供部屋としており、プライバシー性の強いスペースが配置されています。南側の広いテラスは、親世帯、子世帯の共用スペースとなっており、自然と家族が集まる賑わいのある場となるでしょう。
Gallery
Photo by 鳥村鋼一
Data
所在地/神奈川県平塚市
用途/一戸建ての住宅
規模/地上2階
構造/木造
敷地面積/632.93m2
建築面積/264.05m2
延床面積/368.46m2
1階床面積/247.61m2
2階床面積/120.85m2
建蔽率/41.72%
容積率/58.22%
竣工/2020年3月